セルバンテスの『ドン・キホーテ』
レパントの海戦で負傷したセルバンテスが退役後に書いた作品として知られる。
「風車を魔物だと思い込んで戦う気の狂った老人の物語」という認識をしている人も少なくないが、流石に500年の時を越えて評価され続ける作品というだけあってオチもある。
法や身分制で人の生活は概ね決まってしまっている。
そんな中で”生きがい”を求めたのがアロンソだった。
気が狂ったのではなく、叶わない望みに手を伸ばし続けていたのだった。
現代の生活はどうなのか
現代は少なくとも日本に暮らす限りは身分や人種、言語による壁はない。
個人の努力次第では経済力の壁も飛び越え得る。
そんな中でも漫然と日々同じ仕事をして物足りなさを感じながら生きる人も少なくない。
「自分はこうありたい」という理想像さえあれば、何歳でも新しい挑戦ができるのが現代だと思っている。
アロンソ老人のように物語に逃避しなくても、自分の望みを実現することは個人の努力次第でいくらでも可能になっている。
アロンソ老人がドン・キホーテと名乗って騎士になるよりずっと簡単に新たな挑戦ができる時代に私は生きている。
やはり憧れや理想は物語や古典を通じて出会うことが多いけれど、それを実現するチャンスはいくらでもある。
つまり、人生その時々でやりたいと思ったことをやって行けばいいと思っています。
卒業後の進路が不安で、大学生だとあの資格とって、インターンたくさん行って、50社面接受けてって言う大学生もいます。
自分は基本情報技術者と統計検定くらいしか持ってないし、インターンはwebテストでおちたから行ってないし、面接も2社しか受けてない。
けれど、その時々で興味を持ったものに没頭していたらなんとかなった。
将来的には◯◯がやりたいとか言わずに今すぐやってみちゃおう。
日々、悔いなく1日が終わるように行きたい。
そんなことをドン・キホーテを読みながら考えていました。
友人は全く違った感想を持っていましたが、他の人はどう思うんでしょうね、