【感想】小説 多動力

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何よりもビジネス書を小説形式で綴るというアイデアは自分もやってみたいと思っていたことだったので、
「やられたぁ……」
という印象のほうが強い。
しかも、異世界小説というのだから更に興味が湧いてしまった。
実は原作の方の『多動力』は一年ほど前に読んでいる。

当時の自分にとって『多動力』は何もかもが新鮮で、読んだあとにはこれならば、自分も今までとは一味違う自分になれるぞ。

と息巻いていた。

ところがその意気込みもどこへやら。

なんの変化もないまま1年が経っていました。

書店で『小説 多動力』をみたときに、当時とは異なった切り口でもう一度見返してみようというくらいの気持ちで、手に取りました。

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自分に欠けている多動力に気づく

ぶっちゃけ、異世界小説としては面白いほうじゃないです。

でも、それ以上に自分が『多動力』を読んだはいいものの、自分が成果を上げてこられなかった理由の一端が明らかになってきた。

具体的には

  • 仕事を選ぶ勇気
  • 1つのことにサルのようにハマる
  • 教養を身につける
  • 知らないことは「恥」ではない

といった4つが特にできていないところだなぁ

と感じた。

この4つを遂行できていないのは主人公と同じで、「でも」や「だって」から始まりがちなできない理由ばかりを考えて、実行に移す度胸がなかったからだ。

実際に、今まで毎日やってきたからと、

「本当に今やっている仕事は自分の目標や利益に直結しているのか?」

という観点から考えたことなんてなかった。

そして、膨大なタスクリストだけが出来上がって、やるべきことに集中できていない。

また、データ分析を専門的にやっていくわけだけれど、実際に手を動かすことばかり優先してコンピュータの力で何かしらの手法で分析した気分になっていたが、その手法の背景の数理的な原理や、そもそもなんのためにデータから知見を引き出そうとしているのかを軽視していたように思う。

多動力向上のための指針

自分の至らないところを何点か認識した上で、少しでも改善していくためにやってみることを考えた。

 

まず、上記の4項を紙に書いて見えるところにおいておく。

いつもいつも確認することで、風化させてしまわないように、そしてチャンスが来たときに即時活かせるように。

 

次に今の仕事や時間の使い方を見直して仕事を選ぶ。

自分の目標や成果を果たすのに効果的なものという視点と、現実的に実行、継続可能という点を加味してスケジュールを作っていく。

あれこれと目についたもの全部に飛びつくのじゃなくて成果を考えることにする。

原作は文庫版もあるみたい。

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