フレームワークを使う理由
ひとことで言えば目的達成のための必要条件を確定すること。
目的や達成条件を明らかにして、そのための条件を認識することで、見当違いなアイデアの方向性について調べたり考えたりせずに済むからいいアイデアを思いつく確率があがる。(ダメなアイデアに時間を費やす確率が下がる)
全体像
- 目的の確定
- 戦略の確定(必要条件)
- 戦術の確定(アイデア)
目的は売上とか利益とかコストとかになることが多そう。
それが決まったら、目的達成のためのリソース配分の最適化をする。
ここで必要条件が決まってくる。
決まった必要条件を実現させる方法(アイデア)を考える。
※戦略は複数出てくるが、実現性も加味したうえでどれが最も効果的なのかを調べるのは難しい場合がある。知識や膨大な情報を要する可能性がある。
例
目的:達成することは?
統計検定(1級)に合格する(合格点は7割と仮定)
戦略:達成のためにリソースを集中すべきところは?
知識に依存せず、バラエティの少ない確率・統計学の数理的な出題を確実に取り切る(過去問では確率分布や点推定に関する出題が多い)
戦術:具体的に実現するには?
- 『統計学のための数学入門30講』で数学知識を補完する。
- 確率分布、推定に関する過去問を学習する。
- 『現代数理統計学の基礎』の章末問題(1~8章)をやる。
アイデアの発掘(reapply)
戦略的フレームワークで条件を絞り込んだら条件に合うアイデアを探す。
まず一番に考えるのがreapplyつまり再利用。
古今東西で類似の制約条件下でうまくいった例はないのかを徹底的に探る。
あればよし。
なければ最終手段として、初めてゼロベースで考え始める。
アイデアストックの蓄積
先のreapplyを行おうにもそれがうまくいった流れを知っていることが前提。
そのためには
- ドメイン知識、経験
- 適用事例のストック
量がものをいう。
ドメイン知識に関しては周りの誰よりも詳しくなるくらいの意識で学ぶ必要がある。
ダメ押し
論理的に条件を絞り込むことはできたが具体的な実現方法であるアイデアは感性に依存するところがある。
ロジックでは詰めきれないので、自分だけではなく仲間や家族など周りの人間の知識や経験を総動員して思いつくまで考え続ける根性が必要。
補足
条件を絞り込んでいく中でマーケティング知識や数学的な手法によるアプローチや検証も存在する。